校長メッセージ
きっかけは、昔の生徒からの連絡でした。
感染症の影響で、学ぶ機会が失われている、何か良い方法はないか、とのSOS。
長年教育に携わった者として、みんなが不自由なく学べる環境をつくることは私の使命だと感じ、自習学校の創立を決めました。
英語を身に付けるには、多読が一番です。
「楽しく読み続けられるよう、内容は物語にしよう。辞書をひかなくても単語の意味が表示され、自分の単語帳が作れるといい。
古い翻訳は使わず、文法的に正しいオリジナルの翻訳をつくり、見開きで出てくるシステムにしよう」
これが最初のアイデアです。教材は時代を超えて愛されている、世界の名作にしました。
ただ面白いだけでなく、深く考えさせられるもの、感性を育ててくれるものが多いからです。
地球上みんなが関わり合い、いっしょに生きていくのですから、
わたしたちは人のこころの分かる、あたたかい人に、ならないといけません。
作品選びには、読むことを通して、人のこころを知るきっかけになれば、という想いもこめました。
いずれは日本の文学を英訳し、海外の人が、日本語と日本の心を学べる学校にも、
していきたいと考えています。
時代が変わっても、言葉は変わりません。学びは決して、無駄になりません。
自習学校で学ぶ人が、自らの才能を存分に伸ばし、その力を世の中で存分に活かせますよう、
心から、エールを送ります。
自習学校校長 桝谷邦彦